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2009年2月末、奈良県立図書情報館にて、奈良の一般市民による演劇作品が、劇団カムカムミニキーナ主宰 松村武による指導のもとに上演。(注1)今回の“草魂”コンセプト発祥の母体となったイベントである。このときのスタッフや参加者の中から、「もう一度、今度は自分たちの手でこのようなイベントを始めたい。」という声があがり、ナ・LIVE実行委員会を発足。プロデューサーに松村氏を迎え、再び一般参加型の演劇に挑戦するこことなった。
(注1)<劇的☆めくるめく図書館>
2009年2月末日に奈良県立図書情報館にて行われたイベント。広大な空間である図書情報館を5つのセクションに分け、観客が移動しながら5つの芝居を様々な順路で目撃していくという形で、政治史ではない、奈良の一般市民の1300年の歴史を体感するという演劇作品が上演された。参加者の大半は演劇経験のない素人で、前年秋に一般公募により募集された6才から70代後半までに至る約五十人の老若男女が、劇団カムカムミニキーナ演出松村武による指導の下、約四ヶ月をかけてオリジナル作品を創作、上演。動員数100%を達成し、好評を博した。
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>どんなイベント?
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ひと言で言えば…
主に「演劇というツール」で
奈良にワクワクする新しい『奈良カルチャー』を
「ごく普通」の私たちで立ち上げよう!
というイベントです。
『奈良を聞いた事が無いアイデアで、躍動感溢れる街にしたい!』
『演劇は特別な人たちだけのものではない事を伝えたい!』
様々な人の想いが重なって、
その想いはプロの演劇人を動かすまでになりました。
イベントの主役はこれに興味を持ってくれた参加者です。
主婦・学生・会社員、4才からいわゆる年配という方まで
まさに老若男女、さらにほとんどが演劇未経験!
上手、下手に右往左往の人たちが、
プロや地元有志の演劇経験者などのフォローを受けつつ、
自分たちでストーリーをつくりあげています。
ナ・LIVEのキーワードのひとつ『ハンドメイド』。
ナ・LIVEは舞台すら参加者によるハンドメイドです。
壁を黒く塗装し、床を貼る。
参加者は自分たちの手で普通の空間だった、
もちいどのセンター街の一角、旧印刷工場を舞台に作り上げ、
最後にはそのハンドメイドの舞台に立つという、
他にはできないことを経験することになります。
想像もできなかったことが着々と進み、
いよいよ2010年9月、
ここから始まり、やがては数年後を見据えた
新しい奈良カルチャーを発信する恒例イベントを目指し、
はじめの一歩をいよいよ踏み出します。
さあ、来るべき『身近な奈良ルネッサンス』を目撃しよう!!
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>コンセプトは「草魂」!!
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参加者だけでなく、このイベントに賛同してくれた人たち全て、
『草魂』というスピリッツをもっている人たちと考えています。
演劇はプロの人たちだけのもの?
アマとプロの境目って?
例えば野球。私達は様々な形で野球に接します。
少年野球、高校野球、アマチュア野球、プロ野球。そして、草野球。
これを芝居にあてはめたら?
経験ないけど、休日しかできないけど、やってみたい!
そういう人が集うから、草野球ならぬ「草芝居」。
そういったイメージから、この気持ちを持った人、
そんな人たちを応援したい人、
その人たちのスピリッツを『草魂』と呼んでいます。
まさにそれは雑草力です。
でも、その表現、アイデアはプロを凌ぐ事もあるかも?
武器はその人の人生経験値パワー!そして表現欲!
演劇はやりたいと思えば誰でもできる!
それを『草魂』という言葉に込めて、コンセプトとしています。